次は、俺と小倉さんと小倉さんの妹の3人で、アニメイトから程近い場所にある競輪場に行った。
俺が競輪好きだったのと、小倉妹が高校で自転車競技部?だかのマネージャーをしている絡みで実現したデート(笑)だ。
実際に生で見る競輪は凄まじい迫力があって、特にジャンが鳴ってからの選手同士の駆け引き、ゴール板前での悲喜こもごもな観客たちの声援、ゴール後、負けた選手に飛ばされる口汚い罵声etc
賭けなくても非常に面白いので、一度は競輪場に行ってみることをオススメします。
それはさておき。
小倉妹はすんごい今風で、まあめちゃくちゃ可愛かった。
俺たちの前にいた、競輪場では珍しい、20代の地味目なカップルを見ながら、
「あーいうのって良いよねー」
みたいなことを話したりしていた。
これはフラグか?とか思ったがそんなことは無かったでござる。合掌。
最後に、東京へ行く数日前の話。
夜ごろ、小倉さんから、今から会いたいとメールが来た。
ダッシュで身支度を済まし、待ち合わせ場所の公園へ向かう俺。
そこには、普段見ないような上下スウェット姿の小倉さんがいた。
「すっぴんだから恥ずかしい」
とか言ってるのには萌えた。
花冷えのする3月の末。
適当に暖かい飲み物を買い、ベンチに腰かける。
小倉さんからは相変わらず良い匂いがした。
そして出会ってこれまでのこととか、これからのこととか、とにかく色んな事を話した。
会話がふと途切れたころ、小倉さんが俺をきっと見据え、
「東京に行ってほしくない」
っていって、やにわに抱き付いてきた。
その声は震えていて、顔は見えないが、泣いているだろうことは容易く想像できた。
「おいで」
って誘うと、小倉さんは頷いて俺の膝の上にちょこんと座った。
腰に手を回し、顔をぴとっとひっつける。
人って暖かいんだなって、この時はじめてわかった。
その態勢のまま、また色んな話をした。
気付けば辺りは白み、遠くから聞こえる鳥の声が夜明けを告げていた。
そのまま解散。
家に帰って死んだように眠った。
起きて冷静になったころ、あれこれってまんまカップルじゃね?
って思ったけど多分勘違いだろうと思ってまた眠った。
そして迎えた地元最後の朝。
別れが気恥ずかしくて小倉さんにしか飛行機の時間を伝えていなかったのだが、空港についてみると、まあものの見事にうまい某の面子がいたわけだ。
篠崎さんから
『すごい棒』
っていうコンドームをもらった。
あと、ドンキとかに打ってあるうまい某の大袋も。
他にも、それぞれお別れの品をくれた
最後にもらった色紙がこれ↓
ちょっと感動した。
でも別段泣くわけでもなく、むしろめちゃくちゃ笑ってお別れした。
だってすごく楽しいじゃん?
ずっと会えないわけでもないじゃん?
飛行機の中でもらった手紙を読んで号泣、なんてドラマでよくあるけど、それもなかった。
とまあこれで、最初にうまい某を配って奴らと出会ってからの一年に渡る僕の地元での生活は、一旦の区切りを迎えるわけです。
言うなれば地元編でしょうか。
この後は、チビ助を含む関東組との始めての対面、地元のうまい奴らとの関係といろいろとあるんですが、それはまた次の機会に。
ぶっちゃけ上京してからはほとんどうまい某配らないんですがね。
スレタイからどんどん離れていって自分語りになってしまって申し訳ない。
とりあえず今日はここまで。
続きは
『上京編』
って感じでまた明日書きます。
もうすぐ寝るので、ここまでで質問あったら受け付けますよー。
小倉は結局ビッチだったの?
>>282
誰にでも優しすぎる面は確かにありましたが、かといってビッチだったわけではありません。
みんなそれぞれ頭のネジが数本ずつなかったのかなあ、と。
東京、羽田空港着。
とにかく人が多いことにびっくりした。
その後は電車で新居へ。
ちなみに引っ越し代から交通費から、何から何まで会社で用意してくれた。
実は電車に乗るのなんか小学生以来でかなり緊張したんだが、なんとか新居へ着くことができた。
当然部屋には何もなく、だだっ広いリビングに大の字で横になった。
ひんやりとした空気を全身で感じ、これから始まる社会人生活のことを考えた。
これが今でも忘れやしない、2009年3月27日のこと。
ほどなく引っ越し業者も到着し、送っていた荷物の搬送も終了。
ちなみに電化製品はパソコン以外なにもなし。
テレビ(ブラウン管)を途中で買い足したくらいで、今現在、他の電化製品は依然として何もない状況である。
その日は、近所のスーパーでパック入りのサイコロステーキを買ってきて、ささやかながらの一人引っ越し祝いをした。
俺はまず、秋葉原へと向かった。
その日は確か休日で、比喩ではなく死ぬかと思った。
ホームに人が殺到しすぎて、危うく線路に落ちそうになったのだ。
でも電車のホームってすごいよね。
自分の立っている数十センチ先には死が待っているんだぜ?
ほうほうの態でなんとか秋葉原着。
電車から見える駅の広告が萌え系のポスターだった時、俺は始めて東京に出てきたんだと実感した。
行き交うオタクどもの喧騒(無論俺もその中の一人)、ビラを配るメイドさんの嬌声。
俺は、異様な熱気を帯びる秋葉原に、一瞬で虜となった。
あそこマジ魔力ありすぎ。
そして、数ヶ月前、チビ助たちはここでうまい某を配ったんだろうなあと、独り想いを馳せてみたりした。
始めて食べたケバブは、びっくりするくらいうまかった。
なんだろうね、空気を楽しむっていうのかな。
何をするでもなく、ただ秋葉原という街にいるだけで楽しいんだよね。
それはさておき。
延長コードとパソコン用ワンセグチューナーを買い、その日は帰宅。
その頃には中西さんともちょくちょく連絡をとるようになっていた。
チビ助と付き合っていることは伏せていたので、関東組とも変わらず連絡はとっていた。
僕も気になった
そんなこんなで迎えた4月。
俺の、新しい生活がスタートした。
着なれたスーツをまとい、本社へ。
同期の高卒組約20名ばかりと、初顔合わせ。
ちなみに同じ店舗に配属されるのは、俺を入れて3人。男は俺だけ。
2人とも超絶すいーつ()で、まあどっちも一年以内に結婚()で退職しちゃったんで割愛。
そこから約2週間、店舗には行かず本社研修が始まった。
とても厳しいものを想像していたんだけど、蓋を開けてみたらめちゃくちゃ楽で、一時間につき5分の休憩あんど昼飯は本格的な仕出し弁当。
しかも随所にゲームが取り入れられていて、本当にあっという間に時間は過ぎた。
同期数人とも仲良くなった。
ただ、俺の配属店舗のみ皆の配属店舗から離れたところにあり、なんだかんだで関係は希薄になっていったんだけど。
最後に皆で山に登り、研修は無事に終了。
そしていよいよ本番、店舗に配属される日が来た。
初めてやる店舗での業務は、正直地獄だった。
肉体労働を絵に描いたような感じで、本社研修との落差に愕然とした。
が、最初を凌ぎさえすればどうにかなった。
業務にも若干慣れ始めた5月の頭、チビ助と会うことになった。
長え
面白かった!
小田さんみてくれてたらいいな(´゚ω゚`)