んで、ただ一つだけ難があるとしたら、彼女は極度のメンヘラだ、ということだけだった。
とはいってもテンプレのようなリスカOD大好きな構ってちゃんではなく、常に自分は不細工だ、誰かから嫌われている、笑われている、とかそんなことを考えちゃうようなタイプだった。
ただ、話の流れで写メってかプリクラを見せてもらったんだけど、もうびっくりするくらい可愛い、というか綺麗だったんだ。
それでまあ、俺は彼女を心から尊敬するようになった。
んでまあこれは当然というかなんというか、俺の尊敬の念はやがて好きだという思いへと昇華していった。
ちなみに最初でもちょっと触れたけど、俺は身長175センチで体重三桁余裕な、彼女居ない歴=年齢っていう典型的なキモピザな(当時)
なんて面もあったのかもしれない。
んでまあ、これが最初にうまい棒を配ってから三ヶ月後、湿気が最高潮に達する6月のことな。
その頃からだ、本格的なSNS中毒になったのは。
フレンドの数も日に日に増えていき、学校とバイトしてる時と寝てる時以外はほぼインしている、という塩梅だった。
というかまず睡眠時間を削った。
あ、ちなみにその子は中西さん(仮名)って言うのな。
この頃になるとフレンド数も3桁の大台を突破。
大体流れとして
日記を書く
↓
フレンドの日記を読む&光の速さでコメント欄の1ゲト
↓
自分の日記のコメントへのコメント
↓
フレンドの日記をry
↓
自分の日記へのry
↓
どっちも無かったら新しく日記を書く
↓
以下エンドレスリピート
これだけで1日潰れた。
それはさておき。
中西さんはクラスの友達ともフレンドになっているみたいで、俺は気付いたらその級友たちとも仲良くなっていた(後に自ら述懐して曰く、外堀を埋める、と)
質問にもあったけど、フレンドの大半は、vip的なサークルだかコミュニティだかで作りました。
って、いま話の流れを頭の中でざーっと整理したけどかなり長いかも…
SNS話はちょっと置いといて。
ここで本題に戻る。
夏休みも終わった9月。
俺は、どうしても中西さんに会いたくなった。震えはしなかったけど。
だが直接誘える程のコミュ力はない。
そこで、またもや天啓が。
そ う だ う ま い 棒 を く ば れ ば い い ん だ
閃いてからは早かった。
半年前に知り合った山さんと優男に連絡を取る。
ちなみにギャル男もいるにはいるんだけどかなりつまらないので今後、話からは除外します。
それで日にちを決める。
後は決まった日にちに向け、ひたすら参加者を募った。
募るとはいうものの、俺は元来頭のネジが何本か足りないいわゆるキチ○イで、自己紹介欄に「2ちゃんねる」だの「vipper」だのと書いててなおかつ住み近いが人を検索してリストアップし、
うはっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwうまい棒配ろうぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
というメッセを片っ端から送りつけるというものだったんだけど。
類は友を呼ぶじゃないが、頭のネジが飛んでそうな人がまあ何人か集まった。
それで
「他の人もたくさんくるよ!」
という厳重な予防線を張った俺は、マンを自慰…もとい、満を持して中西さんを誘うのだった。
結果はノー。
用事があるんだって。
なんで、いの一番に中西さんの予定訊かなかったんだよ俺はorz
やむ無く、常日頃中西さんのことを相談していた中西さんの親友、小倉さんを誘うことにした。
そしたら小倉さんも来れないってwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺段取り悪すぎワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いざ決戦の日はやってくる。
結構泣きそうな顔でうまい棒配りを実行。
今回もアニメイト前でやりました。
じつはこの時のことショックすぎてあんまり覚えてないんだけど、なかなか楽しかった気がする。
そんなこんなでその後も何回かうまい棒を配るオフを開催。
なんだかんだで入れ替わり立ち替わり、毎回10人くらいの参加があったような…
山さんと優男は気付けば固定メンバーになってました。
あんな路地裏にこんな大人数集めちゃってすみませんアニメイトさん…(今さら懺悔)
9月も終わるころ、転機が訪れる。
その日は学校終わりにうまい棒を配る予定だったんだけど、小倉さんから、学校終わったら友達連れて顔出すってメールがwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺wwwwwwwwww狂喜乱舞wwwwwwwwwwwwwwwww拳王乱舞wwwwwwwwwwwwwwwwwターボwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
正直舞い上がった。
舞い上がりすぎて学校を3時間くらい早く出てしまった。
近所のコンビニをハシゴしてうまい棒を買い漁るピザwwwwwwwwww
百貫デブwwwwwwwwww
その間に痩せとけよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
その日は確か山さんも優男も居なくて、一人で配ってたんだ。
日も暮れかけたころ、制服を着たjkの集団がこっちに向かって歩いてくるのが見えた。
正直逃げ出したかった。
ドキがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwムネムネwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺に近づく度に笑い声が大きくなる…
なんだよこいつらこえーよgkbr…
とか思ってると、一団の先頭にいた、なぜか一人だけ私服のおにゃのこがこっちにとてとてと駆け寄ってくる。
背はめちゃくちゃ小さい。145くらいか?
それに反するように大人びた服を着てて、あと超絶かわいかった。
そして俺の近くにくるなり
「うはっwwwwwwwwwwマジでいたwwwwwwwwww」
みたいな感じで吹き出した。
「うはっwwwwwwwwwwありがとうwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
みたいなテンションで受け取ってくれる、ちんまい小娘。
「あの、小倉さんですか?」
って聞くと、
「あっ、はい、はじめましてー」
って挨拶された。
意外と真面目じゃん…。
「あ、あの子達も呼んできますねー」
みたいな感じでまたとてとてと来た道を引き返していった。
萌えた。
正直この時ほど生きててよかったと思った瞬間は無いね(キリッ
かわいすぎるだろw
またわらわらとこっちに集まってくる制服軍団。
全部で7、8人はいた希ガス。
小倉さん曰く、アニメイト前でうまい棒を配ってるキチガイの話をしたら是非見てみたいって言われたんだと。
うはっwwwwwwwwww俺テラ人気者wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いやまあぶっちゃけ超こわかったんですが。
でも、うまい棒はギンギンなだったんだろwwww
なんだろう、小倉さんを例えるなら、リトバス!のクドっぽい感じかな。
ちんまくて健気で犬っぽい。
んでまあ、軽く雑談して小倉さん以外は帰っちゃいました。
あ、あと一人くらいいたような気もするがなにぶん四年くらい前のことなんで忘れてしまいました。
んで、連れてきた子たちも軒並みかわいかった。
小倉さんも中西さんと同じゲイ術…もとい芸術コースで、さっきの子たちもみんな同じクラスなんだと。
曰く、芸術系のクラスにはキチ○イやら変人やらが多いらしい。
そして9月の終わりごろ、いよいよ俺は本懐を遂げるところとなる。
次こそ中西さんと会う約束をとりつけた。
ちなみにこれもまた学校が終わった後な。
当日、確か俺は学校をサボった気がする。
早漏wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
餅つけ俺wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
はやる気持ちを押さえながら、一人でいつものごとくうまい棒を配る俺。
この頃になると効率のいい配り方を身に付け、もはや怖いものなしだった。
その日も日がくれかけるころだったかな、また制服姿の一団が現れた。
今度は前回より少なく、3、4人だった。
小倉さんがいたかどうかは忘れた。
心臓が止まりそうだった。
「あ、どうもー中西です」
プリクラより髪は短くボーイッシュで、まあ普通にかっこよかった。
かわいいしかっこよかった。
「あ、どうもはじめましてうまい夫でふじこふじこふじこ」
正直何話したか覚えてない。
ただ、中西さんが手提げ代わりにAUショップの紙袋?(なんか買ったらついてくる紙製のやつ)を使ってたのはなぜか印象に残って覚えてる。
帰りのバスの時間が押してるらしく、挨拶もほどほどに先に帰ってしまった。
正直、濡れた。
まあいろんな意味で。
なんだろー、パチンコライターの森本レオ子にすんげー似てたの。
ネットでわーわー言うのと実際に会うのとじゃ、やっぱり全く違うのよね。
好きになると同時に、俺なんか絶対むり^^^^^^^^^
ってのも芽生えてきた。
まあはじめからわかっていたことではあったのだけど。
で、中西さんは牛のかほりのするような田舎から、毎日バスで通学してるらしかったんだ。
だから終バスの時間も早く、放課後あまり長くは居られないとのこと。
んで土日の休みは休みで俺がほとんど終日バイトだから、時間があまりかち合わずになかなか会えなかったんだ。
女々しい俺は、ことあるごとに小倉さんに相談(笑)という名の泣き言を垂れていたんだ…
どんだけキモいんだよ俺…
んでまあ、そんな時に朗報が届く。
いや、今思い返せばこれは、足掛け3年に渡る、かなり大がかりな悲劇の序曲だったのかもしれないね。
悲劇!?
長え
面白かった!
小田さんみてくれてたらいいな(´゚ω゚`)