大学時代はバイトして旅行に行っての繰り返しに変わった。
ソロ充と言われるとそうだったのかもしれない。旅行は楽しかった。
でもいつも心の何処かで能年のことを気にかけていた。
大学にいるカップルを恨めしそうにみていることしか出来ず、残ったのは虚無感だけだった。
この頃になるといよいよ両親がいい加減に彼女は出来ないのかと心配し始めた。
でも、俺は上の空だった。
家に籠ってエロゲをして過ごした。
行ったら能年が居た。
「居ると喜ぶと思って先輩呼んどたよ」と耳打ちしてくれた。
こいつになら掘られてもいいと思った。
薄化粧で綺麗だった黒髪は軽く染められ、肩に掛かる位にまで伸びていた。
ここにくる前に一軒はしごしてたらしく能年は結構出来上がっていた。
能年
「おー俺じゃん?久しぶりーまた身長伸びたねー」
俺
「おーい大丈夫かよ。身長のくだり前も言ってたよ」
能年
「そうだっけーエヘヘ、就職決まったんだってね、おめでとう」
俺
「ありがとう。能年は仕事どうなの?楽しい?」
能年
「うーん、まぁまぁかなでも毎日楽しいよー笑」
俺
「そっか、楽しそうで良かった」
能年
「そーいえば、俺はいい加減彼女出来たの?笑
さっき友人君に聞いたらまだ出来てないって言ってたよ」
俺
「嘘だよwwwもう1年付き合ってる彼女がいるよwww」
友人
「マジかよwww聞いてねぇwwwプリクラ見せろwww」
俺
「死wwwwねwwww」
能登
「やったじゃん!!大事にしなよ」
俺
「当たり前だろwwwワロリッシュwww」
あんたがまだ好きなんだよ。
と心の中で何度も呟いた。
お互い酔ってたのもあるが、よく考えると初めてこんだけ面と向かって話した気がした。
女友達(先輩の友達)と友人にはまだ未練があることを話しておいた。
友人はさっきのが嘘だと分かるとなんとも言えない顔になってた。
俺はまだ能年のことが好きなんだと実感した。
この後アドレスでも聞き出そう。
彼氏がいてもいいじゃないか…
そうだ!メールくらいは大丈夫だろう。
久しぶりに彼女の顔をみてそう考えていた
アドレス知らなかったのか!!
>>55
中学の時お互い携帯持ってなかったのさ
能年
「2歳年上で同じ職場の人なんだけど、イケメンっていうの。
女友達黙っててごめんねー笑」
女友達
「そそ、そうなんだー!」チラチラ
能年
「みんな結婚式したら来てねー笑」
友人
「も、もちろんすよ!!なぁ俺!!」
俺
「あぁ、そうだな…」
能年
「えっーと、発表します!笑」
女友達
「えー何々www」
友人
「なんすか、改まっちゃってwww」
俺
「どうしたよ笑」
能年
「来年結婚するかもしれない」
女友達
「えっ?おめでとう!どんな人なの?」
友人
(絶句)
俺
「」
えっ
友人には凄い剣幕で謝られたが、
俺はそれどころではなかった。
半分魂が出かかっていた。
就職の時にも色々相談していたらしい。
趣味はバイクで度々能年を後ろに乗っけているらしい。
また全てのやる気を持ってかれた俺は家に籠った。
能年が入院してると。
俺はすぐさまその病院にいった。
バイクの2人乗り走行中にスピードの出し過ぎで
カーブが曲がり切れず対向車と接触したらしい。
イケメンは右足の複雑骨折と全身打撲。
能年は接触の際に放りだされて背中を強打
肋骨を何本かと全身には痛々しいほどの擦り傷ができてた。
能年は「私、運悪いなははは…」と笑っていたが、俺は何も言えなかった。
彼女と別れてからイケメンの病室に行った。
俺
「こんにちは、能年の後輩で俺っていいます。お怪我は大丈夫ですか?」
イケメン
「あぁ…、玲奈の。
心配させて悪いね死ななくて良かったよ。玲奈も無事みたいで」
イケメン
「それより俺君バイク好き?」
俺
「えっーと、正直あんまりないですね笑
ごめんなさい」
イケメン
「そっかwまた新しいバイク買おうかなー
もうあれ、乗れないしね」
イケメンにイライラし始めていたが冷静を装った。
ここで思い出したのだが、内の親父もバイクが好きで昔よく母ちゃんを後ろに乗せてた。
バイク乗ってる人からしたら常識なのかもしれないが
普通は夏でも長袖長ズボンで乗るらしいな。
親父も母ちゃん乗せる時は夏でも長袖長ズボンを着せてたわ。
俺
「その時って、能年どんな格好してました…?」
イケメン
「えっーと、半袖ショートパンツだったよ」
俺
「能年の怪我みました?
ひどい擦り傷で女の子にあれは可哀想ですよ。
事前に注意しなかったんですか?」
イケメン
「距離も近くだったからね…、でもあれは対向車も中央線超えてたし…」
俺はもう我慢の限界だった。
目の前が真っ赤に染まるっていうのはこういう事を言うんだと思う。
初めて本気で人を殺してやろうかと考えた。
病人を殴るなんて屑なんだろうけど、気がついたら殴ってたよ。
通りかかった看護師と医者に羽交い締めにされて、出禁になった。
警察沙汰にならなかったのは運が良かったとしか言えない。
慰謝料を払う代わりに別れてくれと言ったらしい。
能年両親は激怒し、慰謝料は入らないからもう、二度と姿を現せないで欲しいと伝えた。
そうしてイケメンはすぐに病院を移転していった。
まぁ、お金は後日送られてきたらしいが。
>>73
その辺はイケメンの口からしか聞いてないから
わからん。でも、20㎞オーバーしてたらしい
この間に、友人にアドレスを教えてもらって能年にメールを
送ってみたが返ってくることはなかった。
何度も会いに行こうとしたが、俺のせいで婚約を破談させたようなもんだ。
彼女の両親にも会わせる顔がなかった。
見てるぞ頑張れ
導入部もなく突然の自分語りかよ…
このレベルでランサーズから幾ら貰えるん?
待てや。「下半身麻痺」じゃ子供つくれねーだろが!(出産できねぇつってんの)
再生治療は試したか?自分の「まともに動いてる髄液」から細胞取り出して自家移植するんだが。今なら先進治療補助とかで一般人でも手が届くんじゃねぇか?でなきゃ、イケメンGG脅して金出させたっていい。やれることはやってみろ!
いい男だな
最後の奴が面白すぎて全部持っていったww